97年、98年生まれの大学生が読むべきブログ

現大学1年生、2年生がするべきことを現大学3年生の僕が教えます。

『なぜさおだけ屋は潰れないのか?』山田真哉

なぜさおだけ屋は潰れないのか?

 

・・・確かに!

中学校のころテスト中にさおだけ屋の「たーけやーさおだけー」という音声が聞こえ、「誰が買うねん」と脳内でツッコミを入れツボに入ってしまい震えながらテストを解いた記憶が蘇り読みました。

 

本書は身近な疑問から会計を考えるというスタンスを取っており、会計の超入門書と言えます。

 

この記事では

1章なぜさおだけ屋は潰れないのか?

4章完売したのに怒られた

7章数字に弱くても「数字のセンス」があればいい

のレビュー、感想を書きたいと思います。

 

 

1章 なぜさおだけ屋は潰れないのか?

さおだけ屋の利益の出し方は主に2つあります。

まず一つは客単価をあげる。

もう一つは副業。

 

客単価をあげるというのは、稀にさおだけ屋の音声を聞き買う人がいるそうです。

2本1000円と聞きつけ買いに来た人に、より高級で高価なさおだけを売り、設置を行うといい庭に入り物干し台の買い替えを提案します。

こうして客単価をあげます。

 

もう一つの副業としてのさおだけ屋は本業としてリサイクルショップや金物屋を営んで降り、配送のついでにさおだけの音声を流しています。またさおだけはお客さんが売ったものを流用するだけなので費用もかかりません。

以上より企業が利益を上げるために

1客単価を上げる

2費用を下げる

3副業、連結経営をする

 

この3つが挙げられます。

3つ目については2章で詳しく取り上げられているので本書をご覧ください!

 

 

4章 完売したのに怒られた

ある営業マンが商品100個全て売り払い、ウキウキで上司に報告すると怒られた、というエピソードから始まります。

 

なぜ怒られたのでしょう?

少し考えてみてください。

 

 

 

では、答え。

ここではチャンスロスという考え方が書かれています。

営業マンは100個全て売りましたが、もし150個発注していれば150個全て売れたかもしれない。

つまり、50個売る機会を逃したという考え方です。

このチャンスロスの考え方は日常生活でも応用できます。

 

Aさんはは3キロのダイエットを目標としBさんは10キロのダイエットを目標としました。

 

結果、Aさんは見事3キロの目標達成!しかしBさんは8キロしか減量できませんでした。

 

 

ちょっと待ってください。より多くダイエットできたのはどちらでしょう?

 

そうです、Aさんは10キロ目標としていれば10キロ痩せれていたかもしれないのに3キロと設定することで「チャンスロス」しました。

 

また、Bさんは3キロを目標としていたら1キロ、もしくは変わらなかったかもしれません。しかし10キロと設定することで目標達成したAさんより多く減量することができました。

 

目標をより高く設定することで本来の目的である「痩せること」を達成することができます。

 

ただ、高くしすぎて途中で諦めてしまうことになると本末転倒であるのでしっかりと分析した上、限界を決めなければ行けないのではないかと思いました。

 

7章 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい

 

本書を閉めくくる最後の章です。

章のタイトル通り、計算が苦手でも数字に対するセンスがあれば会計は理解できます。

 

例えば駅などでよく見る塾や予備校の進学実績。

 

「◯◯大学に100人合格!」

 

こういった宣伝文句はよく見ますよね。

 

しかし、その数の多さだけに注目すると数字の罠にはまってしまいます。

 

そうならないためにも注意してみて欲しいのは生徒数。当たり前ですがその塾の生徒が10000人いたら1%しか合格していないことになります。

 

また、信憑性をあげるために一般的なデータをあげていることがあります。

そのデータの分母や集計方法をよく見ると情報操作がされている可能性もあります。

塾側としてはより多く見せたいために都合の良いデータを取り上げるため、そういったことが起こるのですね。

 

もちろん僕は塾の広告を信用するなと言いたいのではありませんし、本当に実力がある塾もたくさんあります。

 

 

僕が言いたいのは企業が提示する数字を鵜呑みにするなということです。

日頃から数字に疑問を持つことで「数字のセンス」は磨かれるでしょう。

 

 

以上、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の1章4章7章のレビューでした!

 

全体的な感想として、非常にわかりやすい!会計を勉強したことでない僕ですら理解することができました。

ただ逆に言うとそれだけ情報が少ないということです。この本を読み会計とはどんなものかを感じてから専門的な勉強に励むと良いでしょう。

 

 

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